質問原稿の事前開示、「なれ合い」と取りやめ−−自民・清水敏男県議 /福島
◇「本会議のあり方に一石」
「質問原稿の事前開示は本会議のセレモニー化につながる。県執行部と議会がなれ合いではいけない」。5日の2月県議会で、自民党の清水敏男議員(いわき市、2期)が、県に質問全文を事前開示せずに一般質問に臨み、議場を沸かせた。議会の慣例を打ち破る異例の行動で、清水県議は「本会議のあり方に一石を投じることができた」と満足そうだった。
議会規則では事前に質問内容の要旨のみを県側に伝えればいいとされる。しかしこれまでは、予想外の質問を受けて議場で立ち往生する事態を避けたいという県当局の思惑もあって、県側が質問原稿を議員から事前入手し、答弁を作成していた。ただ事前に手の内が明らかになるため「この質問は削除して」といった県側の要求を受けて質問が骨抜きにされる場合も多かったという。
「県当局と事を構えれば、地元に予算が回らなくなるのでは」という議員心理もあって、県の要求を断りにくいのが現実というが、東北地方でも岩手県や青森県など、議会として質問原稿の事前開示を取りやめている県もある。この日が質問10回目という清水県議は「今回は壇上からも知事らの緊張感が伝わってきた。若手の同僚議員も喜んでくれた。後に続く議員が出てほしい」と話している。【斉藤望】
(毎日新聞)[3月6日19時2分更新]