上毛新聞の記事より。
在任特例期間の報酬ですが、最高額に合わせる話は良く聞きますが、平均額とするのは珍しいと思いました。
しかし、答申が「元に戻す」というものだっただけに、反発したのか、とも考えられます。
合併に伴う在任特例期間の議員報酬問題で、伊勢崎市議会は二十三日開いた本会議で、旧四市町村全体の平均額(二十八万六千七百十円)にそろえる修正案を賛成多数で可決した。修正案が可決されたため、十六日の総務常任委員会で可決した旧四市町村の額に戻す案(旧市議四十八万五千円、旧三町村議十六万四千― 二十二万五千円)は実質的に“廃案”となった。
採決は記名方式で実施。賛成四十七人(伊勢崎クラブ二、赤堀クラブ十七、境クラブ十一、東クラブ十一、共産六)に対し、反対は三十五人(伊勢崎ク十七、赤堀ク一、境ク七、東ク五、公明五)だった。
修正案は旧佐波東村議会を母体とした東クラブの十一人が十六日に提出。賛成討論で「市議として二十万市民に対し同じ責任と義務を持っており、報酬は平等であるべき」との意見が出された。
これに対し反対討論では、旧四市町村の額に戻す案は、経費節減を踏まえた報酬審議会答申に基づいたと強調した。
修正案の可決を受け、東クラブの堀田満喜雄会長は「主張が認められた。対等の立場で議員活動し、市民に認めてもらえるよう努力したい」とコメント。伊勢崎クラブの原田和行会長は「報酬審の答申が反映されずに残念だが、結果を粛々と受け止めたい」と語った。
私は、この記事に出ている伊勢崎市議会の議員です。会派は日本共産党市議会議員団。合併前の旧伊勢崎市議会で私達は合併即選挙を主張していましたが、他の会派は全て「それでは町村議が合併に賛成しない。」と言って、84人(報酬は旧伊勢崎市議と同額の月額48万5千円)の巨大議会が出来ることに。この段階から、私達は報酬額は総額を84で割った平均額に、と主張してきました。
法定協議会は最初は市議報酬を全員48万5千円としていましたが、住民運動の高まりを受けて調印式前に住民投票が行われることになった境町を中心に高い報酬額への批判が住民から出たことを考慮して、合併直後の市長選挙が終わったら報酬審議会を開いてその答申に従う、としたわけです。
今年1月1日に合併した直後に市長選挙がありましたが、どうやらこの選挙のさなかに現市長に対して町村の区長会から1市4制度で行くように、という強いプッシュが合ったようです。報酬審議会は1回目は1市2制度に傾いた論議でしたが、2回目にはろくに論議もせずに1市4制度の答申を出してしまいました。
3月議会に、この1市4制度の市議報酬の特例条例が出てきました。日本共産党市議団は、旧市町村議合わせて6名の議員団になっており、集団で討議しました。その結果、同じ仕事をする上に対等合併であり、最高額と最低額でほぼ3倍の開きがあるというような条例案に到底賛成できない、ということになりました。市長選挙に出馬した旧市議が1名いたので83人の議会ですが、私達は12分の1以上の議席が無いので議案提案権がありません。そこで、合併前の総報酬額を83人で割った報酬額にする条例改正案を一緒に提出するか独自に出して欲しい、という申し入れを全ての会派に行いました。また、同時に、旧町村議だった党議員が同僚であった議員の皆さんに「あなたの会派にこういう申し入れをしましたよ。」とお知らせしました。その結果、記事にあったように東クラブの中の11名の方が、条例の修正案を提案してくれたのです。
さまざまな思惑が絡まりあってではありますが、私達の提案が実り、結果的に平等な報酬額になったのは良かったと思います。しかし、私達は報酬問題にばかり市民の目が向くことに、「それだけでいいのですか?」と問いかけたいと思います。
なぜなら、合併後初の予算議会であった3月議会なのに、本会議で予算質疑をしたのは私達の議員団だけであり、総額800億円を越す駅周辺大型開発や空論に終わりそうなオート事業会計予算案など問題大有りの予算案にきちんと反対討論をした私どもに対して、賛成討論が1本も出ないという、異常な議会が続いたからです。私も修正案に賛成討論を行い、自分達の考えはきちんと述べましたが、改正案に賛成にしろ反対にしろ報酬問題の時だけ元気に応酬して、あとの審議は黙って座っているのでは、平等な報酬額を提案したかいが無いというものです。
今後、様々な市政上の問題点について旧町村議の方々を中心に資料提供などを行い、ともによりよい市政を目指してきちんと論議できる、そんな議会に改善していきたいと考えています。
長谷田さん、ご来訪ならびにコメントをありがとうございました。
共産党の提言には、プロ市民的な胡散臭いものもありますが、いずれも現実性が高く、机上の空論が少ないことを評価しています。
また、今回のように、自分たちの提言が結果的に実現すればそれでよしとする姿勢は、非常に潔さを感じます。
私たちは、マスコミの報道という、サプライズ要素の多い事柄を、多少衝撃を持って伝えられることしかありません。
このように現場からの声を直接お聞きすることが出来れば、それはこれからの時代にふさわしいネットジャーナリズムの始まりだと思います。
サイトを作って公開されても良いですし、私のようなサイトに情報提供していただくのも一つの方法だと思います。
正直うれしかったです。
これからもますますのご活躍を祈念しております。